食べ出したら止まらない 懐かしくて新しいおやつ

高知県・野村煎豆加工店

(スタッフ タキザワ)

カツオに柚子、生姜に芋けんぴなど、高知県はたくさんの特産品を有する食の大国。そんな高知県で、昭和30年代から地元で愛されているおやつが、今回紹介する「ミレービスケット」。

ラインナップも豊富に揃う


高知駅から10分ほど西へ車を走らせると、そのミレービスケットを製造している野村煎豆加工店がある。大正12年に煎豆加工店として創業し、現在社長を務める野村純司さんは2代目。この日は白いスーツでビシッと決めてくださいましたが、現在でも繁忙期には工場で製造を手伝うこともあるという現役。


©野村煎豆加工店 昭和28〜30年頃の野村煎豆加工店



右から2代目社長の野村純司さん、営業の戸田祐一さん


この日は戸田さんに案内をしていただき、工場を見学することに。最初に見せていただいたのは、豆の加工風景。年季の入った機械から、香ばしい香りとともに、コロコロとした豆菓子が次々に生み出されてゆく。


豆菓子の製造風景


そのすぐ横で作られていたのが、今回の主役であるミレービスケット。ビスケットといえば、焼いたものを思い浮べますが、このビスケットは油でカラリと揚げるのが特徴。
ミレービスケットの病みつきになるおいしさは、この?揚げる″作業に隠されている。しかもただの油ではなく、最初に見せていただいた、豆を揚げた油をあえて使用するのだという。「この豆のエキスでおいしさが違う」と戸田さん。揚げたてのビスケットをひと口いただくと、香ばしく深みのある味わいにスタッフ一同「おいし〜!」と声を揃えた。


お豆のエキスが入った特別な油で揚げるミレービスケット


さらに、病みつきになるおいしさの秘訣は次の工程にも隠されていた。揚げの工程からわずか数秒後、揚げたてのビスケットに、職人さんが勢いよくそして繊細に、高知県産の天日塩を振りかけてゆく。ほんのり甘く香ばしいビスケットに、この絶妙な塩加減が、唯一無二のバランスとなり多くの人を長年魅了し続けているのだろう。


塩を振りかける塩梅も職人技が必要だ



キャラメル味はノーマルミレーに次ぐ人気の味


そして、ミレービスケットはたくさんの味があることも魅力のひとつ。懐かしさを感じる塩味のミレーとは別に、2013年から登場したのが、朝のミレー(コーンポタージュ味)、昼のミレー(生姜味)、午後のミレー(ブラックペッパー味)、真夜中のミレー(にんにく味)。さらに、キャラメル味、コーヒー味などその種類は年々増えている。


ミレービスケットのマスコット・ミレーちゃんは、高知県出身のやなせたかしさんが手掛けたキャラクター


工場見学からの帰り際、「また新しい商品作るから、楽しみにしていてね!」と嬉しそうな戸田さん。今はまだ言えない、新しい商品が誕生するのだという。
野村煎豆加工店のミレービスケットは、懐かしくて新しい、進化を続けるビスケットとして、これからもたくさんの人を楽しませてくれそうだ。

野村煎豆加工店
〒781-5103
高知県高知市大津乙1910-3
TEL:088-866-2261